Retroletra.com

Sukinamonowo,
Sukinadake,
Sukidatoiitainoda.

20

縮みトミカを振り返る。


※この記事は2015年6月に公開した記事に一部修正を加えて再公開したものです。

トミカ値上げ直前にリリースされたトミカのことを「縮みトミカ」なんて呼んでいます。もちろん良い意味ではありません。言うまでもなくこれは公式な呼称ではないですし、明確な定義があるわけではないのですが、こんなことがあったよってのを簡単に書いておこうかと思います。代表的な「縮み」車種をあげながら紹介していきます。これを見ると、最近元気を取り戻しつつあるトミカのクオリティが、いかに当たり前なものではないかがわかり、ありがたみを感じられるようになるでしょう。

allmy2014P6121791.jpg
まず有名なのはトヨタアベンシス。発売からわずか7ヶ月でラインナップから消えた、トミカの歴史上2番目に短命だったトミカです。サイズ感の参考に隣に86のトミカを置いています。

allmy2014P6121793.jpg
allmy2014P6121795.jpg
つまむほど小さく、ギミックがなく、塗装や印刷が削られ…という悪名高い車種。乗用車のトミカとはおもえない1/75スケールです。好きな車種だっただけに、買ってみて残念だった記憶が残っています。


allmy2014P6131796.jpg
No.16 いすゞ ガーラ ジェイアールバス東北。とても好みなカラーリングです。車種はガーラ。

allmy2014P6131797.jpg
同じく通常品の「はとバス」もガーラです。ジェイアールバスが出るよりずっと前からトミカのラインナップにあった金型です。

allmy2014P6131798.jpg
しかしメーカーは「ジェイアールバス」を商品化する時、既存の「はとバス」の金型を使わずに、元より小さい金型をわざわざ興し直したのです。結果として、同じ車種が2つのサイズで定番なラインナップされるという摩訶不思議なことになっています。後発のトーマスランドエクスプレスもこの小さい方の金型です。

allmy2014P6131799.jpg
上から見るともっと違いがわかりますね。大型車だからこそ、この迫力の差はもったいない。


Sponsored Link



allmy2014P6131800.jpg
同車種で大きさがといえばNo.110のクラウン パトロールカーもそうですね。

allmy2014P6131801.jpg
既にクラウンの金型は存在したのに

allmy2014P6131802.jpg
それを使わずに小柄なクラウンを作り直しました。

allmy2014P6131803.jpg
もともとあったドア開閉ギミックも廃止され、

allmy2014P6131804.jpg
別パーツで再現されていたヘッドライトも単なるシルバー塗装に。

allmy2014P6131805.jpg
テールランプの再現も簡略化されました。

allmy2014P6131806.jpg
全長の差もこの通り。


allmy2014P6131807.jpg
アベンシスと並んで悪名高いのがプリウスα。これも早々に廃盤になりました。

allmy2014P6131808.jpg
一番驚いたのはライトの塗装が省略されてること。ボディがシルバーなら目立たなく問題ないっしょw ってことだったんでしょうかね。エラーかと思ったら仕様でした。ついにトミカも堕ちるとこまで堕ちてしまったかと当時とても悲しくなりました。これが他社のミニカーなら気にならなかったのかもしれませんが、トミカでは今までヘッドライトの再現を(一部の例外はあれど)当たり前のようにやっていたことですからね。

allmy2014P6131809.jpg
プリウスのトミカと一緒に並べるとこの差。両車はベース車と派生車の関係なので、本来は同じようなサイズ感のクルマです。それがトミカでここまで違うと、流石に違和感を抱いてしまいます。

allmy2014P6131810.jpg
この縮み騒動期間に「フィット」と「フィットシャトル」・「インプレッサ4door」と「インプレッサ WRX STI(5ドア)」なども同様の極端なサイズ乖離が発生しました。


allmy2014P6131811.jpg
トヨタ ヴィッツ。歴代トミカ化されている車ですが、並べると3代目(中央)だけ極端に小さい。

allmy2014P6131812.jpg
ヴィッツの場合は後部ドア開閉ギミックがあるだけいいのかもしれませんね。そもそもトミカでは「同じ車種は世代が変わっても同じスケールでリリースされている」というわけではないので、多少の差は気にしていません。でもやっぱりここまではっきり違ってしまうと戸惑います。歴代並べて楽しみたい私としては、程よくバランスとれていると嬉しいわけです。


冒頭で取り上げたアベンシスがリリースされてから約2年後の2014年2月にトミカは360円から450円に23年ぶりの値上げを敢行しました。この頃を境に徐々にサイズ感・ギミック・印刷・塗装あらゆる面においてトミカの質感は向上し、違和感のない昔ながらのトミカらしさを取り戻したように思います。一時期は値上げでどうなることかとそれ自体も心配しましたが、結果として正解だったのかなと思います。

余談ですが値上げ後の450円という価格設定は、将来消費税が10%になっても子どもがワンコイン握りしめて購入できるギリギリラインです。その辺を考慮しているのはさすが玩具メーカーだなぁと感心しました。


【以下 2018/8/20 加筆】
th_P1090818.jpg
トミカ値上げから4年半。トミカに26年ぶりにフェラーリが復活しました。(このクルマは)ギミックこそないものの、サイズ、塗り分け、造形…どこを取っても満足のいく非常に高いクオリティのトミカです。アベンシスやプリウスαを買ったあの頃は、こんなトミカが出るなんて決して想像できませんでした。

th_P1090843.jpg
th_P1090827.jpg
縮み時代のトミカはファンやメーカーにとっては忘れたい過去かもしれませんが、この時代を知っているからこそ、私たちは現在の元気になったトミカをより一層楽しむことができているのだと思います。今度出るリニューアル版のトーマスランドエクスプレスは大きいバスの金型で登場するそうです。良いニュース/魅力的な新商品がいっぱい。嬉しいことですね。


Sponsored Link