3つのiPhone。4と4sの間の子のお話。
tadatchi

ここにある、3つのiPhoneのお話です。

さて、この2つのiPhone。片方が4で、もうひとつが4sです。見分けがつきますか?

そう聞かれたら多くの方はiPhoneをひっくり返して、上部に縦線が入っているかをチェックするのではないでしょうか。縦線が入っている方がiPhone4で縦線が入っていないものはiPhone4sです。

では、この2台だったらどうでしょう。上の理屈だと両方iPhone4sです。
が、正解はというと片方がiPhone4なんです。

上からみると同じ形状でしたが、横からみると、上のiPhoneにはSIMカードを入れる場所がないことに気づきます。
今回紹介するのはそんなマイナーなポジションのiPhone4。
iPhone4とiPhone4sの間て登場し、iPhone4sの形状をもつiPhone4。

いまでこそ、iPhoneは日本でも各キャリアで購入できますが、過去を振り返ると、初代iPhone発売から4発表まで、Appleは1国1キャリアと契約を結ぶスタイルをとっていました。日本ではiPhoneといえばソフトバンクのイメージが根強いですが、それはソフトバンクが日本での独占権をもっていたからで、同様にアメリカではAT&Tというキャリアが独占していました。その独占が最初に崩したのがアメリカの「Verizon」のiPhone参入でした。

ただしAT&TとVerizonでは通信の規格が異なっていて、AT&Tで使うことを前提に設計されたiPhone4ではVerizonで売れない!ということでVerizon版として新しく作られたのがこの奇妙なiPhone4(写真中段)なのです。

歴史を語る上で、GSM版とCDMA版を区別して分類する必要があるのかというと微妙なこともあり、一般的にあまり区別して話題にされることもないですね。4以降では共通設計になっているので、キャリアによって外観が異なることもありませんでした。そういった点でも珍しくおもしろい機種なのです。

うえからiPhone4、iPhone4(CDMA)、iPhone4sです。

うえに同じく。

iPhone4と4sの外観上のちがいとして、「左側面のスイッチ類の位置が数ミリ違う」というのもケース選びにおいて影響が出ることがあったので、よく知られていますが、4(CDMA)は4sと同じ配置です。マナーモードのスイッチの位置が一番わかりやすいかと思います。

iPhone4

iPhone4 CDMA

iPhone4s

iPhone4

iPhone4 CDMA

iPhone4s

この4CDMAは私が持っているiPhoneのなかでは2Gと並んで珍しい感があって大切にしているものです。日本のオークションに珍しくでまわった中古品を購入したので、状態が良くないのが残念。アメリカでたんきかんしか販売されていないので非正規の修理部品すら手に入らないというのが厳しいです。状態の良いものが見つかればいずれ…笑
ということで、3つのiPhoneのお話でした。
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