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【フォトレビュー】鹿島建設特注非売品トミカ '92 ル・マン24時間レース出場車 マツダ MX-R01

tadatchi

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トミカファン垂涎間違いなしの、非常に貴重なトミカを拝む機会があったので写真でご紹介します。鹿島建設特注トミカ「KAJIMA MAZDA MX-R01」です。


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このトミカは「鹿島建設」がメインスポンサーを務めたプロトタイプレーシングカー「マツダ MX-R01」が1992年の「ル・マン24時間レース」に出場したことを記念して、金型から新規で特注した非売品のモデルだそうです。トミカの一般販売はされず、社員や顧客向けに配布された非売品で、「MX-R01」のトミカのカラーバリエーションも他に一切存在しないので、なかなかお目にかかれない非常に貴重で珍しいトミカの1つとなっています。私が生まれるより前の時代のマシンの話であり、ネット上でもこのトミカ情報はとても少ないので、珍しいトミカがなんでも載っているといっても過言でもないサイト『たかがトミカ、されどトミカ』内コンテンツ「今週のアラカルト」の「鹿島建設」のページと、Wikipedia先生の実車についての記事を参考にさせていただきながらご紹介します。

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「マツダ MX-R01」は、ロータリーエンジンの使用を禁止した「SWC」の新車両規定に適合するために1992年にマツダが投入したプロトタイプレーシングカーで、マツダの「ル・マン24時間レース」参専用マシンとして広く知られている「マツダ 787B」の後継車にあたります。シャシーは「TWR」の「ジャガー・XJR-14」をベースとし、エンジンは「ジャッド・GV」をベースとした「マツダ・MV10」を搭載しています。翌1993年にはマツダがレース活動から撤退してしまうため、マツダのお家芸といえる「ロータリーエンジン」を使わず「レシプロエンジン」を使って「ル・マン24時間レース」に参戦した最初で最後のモデルとなりました。ちなみに実車は合計で5台存在するそうです。

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今回のトミカは1992年6月の「ル・マン24時間耐久レース」に参戦した2台の「MX-R01」のうちの1台で、「鹿島建設」がメインスポンサーを務めた「6号車」がモデルになっています。6号車の「MX-R01」は駆動系へ負担に配慮し「ローダウンフォースセッティング」が施された仕様になっているそうですが、濡れた路面でスピンしリタイアしてしまったそうです。リタイアしてしまい特別な功績がないからこそ、下で紹介するパッケージは「'92 ル・マン24時間レース出場車」という奥歯に物が挟まったような表現が使われているのだと思われます。

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このトミカがその長い歴史の中でも特筆して驚くべき点は「メインスポンサーを務めた」という理由だけで「鹿島建設がMX-R01のトミカを新規金型で特注した」ということです。トミカが一般販売された先代モデル「787B」の金型流用や改修などではなく、全く新しいトミカとして「MX-R01」を作ってしまったのです。今も昔もトミカの新規金型作成は非常にハードルが高いものとして知られており、高単価大量販売が見込める「TDR」や「USJ」の限定モデルや、後の一般トミカ化を前提としたプロモーション品などの一部の例外を除けば、企業の特注トミカは既存の金型をベースに自社をイメージしたカラーや文字を入れて作るのが一般的ですので、単なる記念品として莫大なコストがかかる新規金型トミカを特注することは異例なことだと言えます。「たかがトミカ、されどトミカ」では「まさにバブルの余韻のよう」だと表現されています。バブル・高度経済成長は私の世代にとっては社会科の教科書の中だけでの出来事ですが、このトミカ1台の背景を知るだけでトミカファンとしてはいかにバブルが凄いものだったかがわかるような気がします。

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ウインドウ部分はクリアブルーのパーツで再現。カラーリング自体はホワイトとブラックだけの非常にシンプルなものですが、車体に描かれた各種スポンサーロゴ等はすべて印刷で再現されています。今でこそ珍しさが減ってきましたが、このトミカが作られた時代のことを考えると、細かいロゴ類まですべて印刷で再現していること自体もすごいことと言えるんじゃないかなと思います。車体側面やリアウイングなどに、トミカの特注元であり、実車のメインスポンサーであった「KAJIMA」ロゴを見ることができます。

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細部をアップで。無傷で綺麗な状態のこのトミカを拝める機会はなかなかないでしょう。そもそも市場に滅多に出回らないものなので取引価格だけでトミカの価値を説明するのが適当かは意見が分かれるかと思いますが、一つの参考として今年7月にヤフオク!に出品された箱つき美品はなんと92000円で落札された記録があるという情報を添えておきます。もし手元にあるという方は是非大切にコレクションしてあげてください。(※タイムリーに記事を掲載していますが、今回この記事で紹介している個体はこのオークションで落札されたものではありません。)

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手元に787Bのトミカがないので並べて紹介できないのが申し訳ないですが、34-5「マツダ 787B」とタイヤ・ホイール・シャーシは共通の作りになっています。ホイールがトミカの一般的なそれではない特別なデザインのものになっている点(787Bも同様)は、レーシングカーのトミカとしての特別感に拘った結果でしょうか。手に取って気づきましたが、前後異径タイヤなんですね。リアウイングサイドに描かれたミシュランマンが可愛いワンポイント。

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裏側。シャーシ自体の形状は787Bと共通ですが、「KAJIMA MAZDA MX-R01」と車名刻印が施されているのが分かります。いまでは珍しい「MADE IN JAPAN」のトミカです。

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パッケージ。前面背面・上下左右共通デザインで統一された専用デザインの箱が用意されています。「TOMY」ロゴや「トミカ」ロゴがないので、今の感覚だと二次加工品説や偽物説が出てもおかしくなさそうなデザインですが、これで正真正銘の特注トミカです。時代背景や、使用目的を考えれば、箱に「KAJIMA CORPORATION」とデッカく書いてあるだけで十分だったのでしょう。

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最後に、私のコレクションの中で最も希少(世界限定100台)で、最も入手価格が高額である「トミカリミテッド レクサス LFA ニュルブルクリンクパッケージ (マットブラック)」とのツーショットを。珍しいトミカに目がない方なら喉から手がでるほど憧れるツーショットかなと思いまして、見せびらかすためにわざわざ並べてみました。笑 これは誇張抜きに滅多に見ることができない特別な並びだと思います。圧巻です。


マツダ MX-R01

メーカー : トミー
ブランド : トミカ
識別番号 : JANコードなし (SP-3-1)
スケール : 不明
ギミック : サスペンション
発売年月 : 1993年1月
撮影年月 : 2020年8月
標準価格 : 非売品
記事分類 : フォトレビュー


※上記情報は参考程度にお楽しみください。
この記事は@masa1234carの協力のもとで作成されています。







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