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86/BRZ (ZN6/ZC6)ミニカー集めの最前線を走り続けて思うこと。

tadatchi

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今月のトミカの新車としてずっと伏せられていた1台が、新型のBRZであると発表され、更に昨日開催された「FUJI 86 STYLE with BRZ 2021」でGR86のトミカの試作品も発表されました。今月2021年6月は、全ての86/BRZミニカーの源流にあたる「トミカ No.46 トヨタ 86」が発売になった2012年6月から丸9年の節目になります。ZN6/ZC6の実車も2012年3月のBRZのデビューから、2020年11月の終売までをリアルタイムで見届け、新型ZN8/ZC8がワールドプレミアされたことで、「86/BRZ」の築いた市場は次の世代にバトンタッチされることが明らかになりました。「86/BRZミニカーコレクター」として最前線を走り続けてきたと自負してきた私にとってもいい節目だと思うので、思うことをなんとなぁく綴ります。

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▲ 最初はたった2台の86トミカから始まった。


9年前にたった2台の86のトミカから始まった、終わりなき86/BRZミニカーとの戦い。86登場前も2000GTを積極的に集めたり、R35 GT-Rの全カラバリコンプに挑戦したりと、元々特定の車種に絞り込んで集めるのが好きでしたが、意外とフルコンプするのは難しくて大苦戦。2000GTに至っては過去に遡って集めなくてはならず、種類が多く、希少なものも少なくないことからコンプリートを目指してコレクションするには中々難しいものがありました。そんな中、当時高校生だった私は東京モーターショーで華々しく登場した86に一目惚れし、「これから新商品が出ていくクルマなら全部集められるかもしれない」と安易な考えからバリエーション収集の沼にハマっていきました。

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▲ BRZもトミカから登場し収集対象が拡大


まずトミカのコンプリート継続に取り組むことになり、案外うまくいったことで味を占め、好きなクルマであることからトミカ以外のミニカーにも手広く収集対象を拡大していきました。この記事を書いている時点で、私が独自に調べて蓄積したデータベースによれば、86/BRZ(※FR-S/GT86/FT-86を含む)のミニカーは744種類確認されており、私はそのうち少なくとも525種類を手に取り、このブログで紹介してきました。国内外問わず自分より86/BRZミニカーを持っている人に出会ったことがなく、右に出るものに出会ったら手を引こうと思いながら、そのまま9年間完走してしまいました。86/BRZミニカーについてググっても自分のブログが真っ先にヒットしてしまうので、欲しい情報に辿り着けないという贅沢な悩みを抱えているほどです。全てとは言いませんが、大抵の場合、86/BRZミニカーについて、私が知らないことは誰も知らないんです。


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▲ 歴史をミニカーで振り返るのも一興


ここまでくると、ただ数を集めて見せびらかせばいいというレベルでは無くなってしまい、大袈裟に言えばある種の文化財を保護し資料を残す使命感のようなものまで感じられるようになりました。このブログでコレクションとして個々に紹介しつつ、ブランド別にミニカーの情報を一覧で確認できる「86brzmuseum.jp」というホームページも並行して管理するようになりました。また、一般公開していませんが、前述の通り、古今東西のミニカーの情報を収集し、知っているものは全てエクセルファイル上で整理してリスト化してあり、どんなミニカーがどこから、どのようにして登場したか、そもそも私が手に取ったことがあるかなど、ひとめで把握できるようにしてあります。ありとあらゆる86/BRZのミニカーの情報をたった一人で管理していると思うと、(需要があるかどうかはともかく)すごく小さな世界ですごく大きなことをやっているという自信になりました。


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▲ トミカとしては珍しく後期型も登場


これを言ってしまうのは粋なことではありませんが、500種類以上の86/BRZミニカーを収集するのにかけた費用で、中古の本物の86が簡単に買えてしまいます。当時「実車が買えないからミニカーばかり買うんだ」と笑っていた人には、実車を購入した際に1/1スケールミニカーと称してブログで紹介することで見返してやりました。更に実車趣味とミニカー趣味が全く別路線のものであることを象徴するように、愛車をモデルにミニカーを作る(※作ってもらう)という視点を180度変えた「ミニカー好きの夢」を叶えることもやりました。そして実車を手に入れてもなお「86/BRZミニカーへの想い」は絶えることなく、実車納車以降はそれ以前を超えるペースでミニカーのコレクションを増やしていきました。「86/BRZのミニカー」自体に意義があって集めてきたからこそ、ここまでやってこれたんだと思います。メルカリで「86」「BRZ」のおもちゃカテゴリの検索をするのは、今日まで1日も欠かしたことがない日課になっています。


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▲ コレクションの記録は記憶へ


86/BRZに「ミニカー」という観点から向き合うのは案外新鮮だったようで、この継続の成果はご縁あって実車の専門誌「XaCAR 86 & BRZ magazine」に見開き2ページのカラーページを使って「おそらく世界一の86&BRZミニカーコレクター」として取り上げていただくことになりました。これを通じて色んな人との繋がりも生まれました。最初にXaCARに取材していただいた際はコレクション250種類ほどで、まだヴィッツに乗っていた頃でした。そして、86オーナーになり、86/BRZのバトンタッチを見届け、ミニカーコレクションが500種類を突破した節目として、先日改めてXaCARさんにコレクションを取材していただくことになりました。500種類以上のコレクションを一気に並べ、プロのカメラマン/ライターさんに作っていただく記事は次の次の号(Vol.033)に掲載していただけることになっていて、今からすごく楽しみにしています。実車の専門誌に、そのミニカーをテーマに取り上げていただけることは、長年続けてきたコレクション集大成として、記録を記憶に残し、「ミニカーを集めること」が「実車を手に入れること」とはまた違った楽しみがあるんだと知らしめる凄く意義のあるものになったと自負しています。


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▲ ここまで集めた数は500種類以上。


ZN6/ZC6の時代が一区切りついたとはいえ、今月はイグニッションモデルとドリームトミカから86の新作が、9月にはハイストーリーのBRZの新作が既に登場することが予告されており、ミニカーの商品化に終わりが来る日はまだまだ先になりそうです。もちろんこれからも変わらず新商品が出る限り追いかけ続けるつもりですし、頑張れる限りこのブログとホームページを更新していこうと思っています。既存のものでもまだブログに掲載されていないカラバリもありますし、ジワジワとコツコツと収集を続けていくつもりです。新商品が出る限り、この泥沼から抜け出すことはできませんし、終わりも来ないと思います。とはいえ、もう正直どれを持っていてどれを持っていないかを把握しきれない領域に突入しているのも事実で、私の中では「達成感」に近いもので満ちています。実車の発売から、実車の引退まで、ミニカーで並走し続けられたことに誇りを持っています。持っていないものを数えた方が早いくらいなので、コンプリートではないけれど、ここまで集めたことを素直に評価されたいです。


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▲ GR86と新型BRZトミカの先行展示


いよいよ新型GR86と新型BRZの時代が始まろうとしており、次期型のミニカーも同じように集めるつもりなのかとよく尋ねられます。多くの方は「YES」と答えることを期待してくれていると思いますし、それはすごく有難いことですが、今現時点での私の率直な回答は「NO」です。元々コレクションの本業がトミカなのでトミカは勿論手厚く集めることに変わりはありません。GRヤリスGRスープラを持っているように、MARK43等の本格的なミニカーブランドからの商品化も今から楽しみにしていますし、新型BRZのトミカもしっかり予約してあります。そして新型の実車についてもワクワクしていて、拒絶する気持ちは全くありません。好きなクルマの歴史が次の世代にしっかりとバトンタッチされたことはすごく嬉しいことです。ではなぜ今の時点で「NO」と言っておくかと言えば、実車とともにミニカーコレクションの歴史もバトンタッチされるべきだと思っているからです。私がたった2台の86のミニカーを手に取った時、まだ私は高校生でした。そして私のモチベーションが続いたのは、「右に出る者」が現れなかったおかげだと思っています。だからこそ、次の世代の「86/BRZミニカーコレクション」というカテゴリは、自分より若い後進に引き継いで欲しいのです。ここで私が大人の経済力で立ち塞がっていては後進に道は開かれません。

ミニカー集めってお金かかるし、時間もかかるし、売っても価値がないものはとことん価値がないし、あまりコスパがいい趣味じゃないと思っています。先に触れた通り86/BRZのミニカーを買わずにそれを全て貯金していたら、私は86をもう一台買うことができています。でもミニカーってやっぱりすごく魅力的で、つい集めたくなるし、自慢したくなっちゃうものなんですよね。上手く言葉でまとまらないんですが、この記事を最後まで読んでくれているような方は、その魅力を分かっていて、本当にミニカーが好きな方々だと思うので、言いたいことは伝わるかなと思います。


前述の通り私は達成感に満ちています。全メーカー全カラー全バリエーションのフルコンプリートとはいきませんでしたが、誰にも負けない9年間の情熱の集大成としてお見せできるところまでは揃えた上で、コレクションが86&BRZ magazineに載ることになったと思っています。勉強も仕事も人間関係も、何をやっても上手くいかない私が、確実にやり遂げたことです。この狭い分野だけは自分で自分を褒めて、自惚れていいと思っています。


これからも私とZN6/ZC6の青春は続いていきますが、最初の2台から丸9年の節目として、思っていることを書き連ねてみました。新型のミニカー集めを始める第一歩は今月の第3土曜日から。次の泥沼にハマるのは誰になるかが楽しみです。この情熱を受け継いでくれる後進がいるといいなぁと思います。







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